記号としての「w」に関する考察

どうも、結構忙しめな管理人です。
Twitterに書いてて結構おもしろいと思ったのではてなダイアリーの方でまとめてみようかと。

笑いの"w"の表現の幅の話

今回の話題の発端はTwitterでの

「www」(ワールドワイドではないやつ)って、かなりの言葉や文をこれに置き換えることができるから、実に便利だとは思うのです。おかげでクイックでイージーなコミュニケーション(横文字並ぶなぁ)が可能になったわけですが、代償として語彙と表現能力を売り渡してない?っていう話。

こんなツイートだったりします。*1

まあ、ここにも書いてあるように、"w"って使える幅がとっても広いと思うのですよ。
本当に便利ですよねw
と、こういうふうに、そんなに面白くない事にも使えたり、
逆に面白い発言に対して
wwww
とだけ返してもコミュニケーションが成立してしまいます。
これって実はすごいことなんじゃない?
と、思ったのです。

"w"の目盛の細かさ

その時は前述の内容で話題が終わったのですが、昨日、
"w"は他の記号に比べて表現の目盛が細かいのではないか?
という事に気が付きました。
例えば、"!"と"w"を比べると、
"!"は、"!"と"!!"の2段階程度で使い分けられることが多いのに対して、
"w"は、"(文末に付く、くすっと笑う感じの)w"と、"(声を出して笑う感じの)www"、"(大爆笑を示す大量の)wwwww"
というような、3段階ないしそれ以上で使い分けが行われることはよくあることだと思うのです。
これは、「笑い・面白さ」という感覚が、日常生活中で様々な程度で沸き起こってくるが故に、それを表現するための記号一つあたりの程度が小さくなった、と考えられるのではないでしょうか。
逆に言えば、記号一つあたりの程度が小さくなったために、気軽に使用することが可能になったとも言えるのではないでしょうか。*2

打ちやすさに関する考察

"w"が使われる理由として、前述のような理由も多分にあるとは思うのですが、もう一つ、確実に使用頻度に関係がある概念として、
「打ちやすさ」というものがあると思います。興味深いことに、携帯でもPCでも、"w"って結構打ちやすいはずなのです。
PCの普通のQWERTYキーボードであれば、"w"というのは一般的な記号類と違い、Shiftキーを押して打つ必要は無いわけです。*3
また、携帯のテンキー入力でも、英数モードの9のキーの一番最初が"w"です。
このように、偶然とも言える打ちやすさも"w"が市民権を広く得ることができた理由のひとつでしょう。

久しぶりに興味深い話題だったので、まとめてみました。ではではっ。

*1:他にも数ツイートあったのだけど、これしか出てこなかった

*2:どっちが先か、というのは難しい問題な気がします

*3:関数電卓なんかだと「表にある」とか言いますよね