CEATEC JAPAN 2009レポート
注:写真大量に付き注意
昨年分→CEATEC JAPAN 2008レポート - スーさん的SF日記
一昨年分→スーさん的CEATECレポート・部品編。 - スーさん的SF日記 / スーさん的CEATECレポート。 - スーさん的SF日記
(一昨年分は写真がないので意味不明かも!申し訳ないです!)
さてさて今年もやってきましたこの季節が
今年も行ってきました、CEATEC。
2年連続で行っていたので普通にメルマガが来て、開催日はだいぶ前から知っていたのですが、
不運にも我が校の文化祭とバッテイング。
まー、そんなわけで行くのは半ば諦めていたわけですが、
我が校が台風18号のおかげ所為で休校になり、
その後午後に晴れ始めたので強行で行ってきましたー
というわけで、下の写真が幕張本郷でのバスの待ち行列です。
そして到着
今回は急遽行けることになったので事前登録をしていないため、参加3年目にして初めて入場料を払って入場しました。*1
まあ、端から回ろうということで、1~3ホールから回り始めました。
工人舎ブース
入ってすぐの所に工人舎ブースがあり、デュアルディスプレイノートPCの展示がありました。
画面はスライドして1画面分のサイズになって収納出来る模様です。
mBookのカスタムモデルらしきPC。やっぱり小さいです。
SONYブース
そしてコンシューマエレクトロニクスの花形、相変わらず気合いの入っているテレビメーカですが、
今回の目玉はやはり3DTVでした。
私はSONYブースではゲームの3Dデモを見ました。
最初に(たぶん)葛城ミサト報道計画の一部分が、その次にMLBの野球ゲームの一部分が流れましたが、
葛城ミサト報道計画の方は、エヴァっぽい3Dダイアログの表示がゲームらしさを引き立てていた感じがしました。
MLBの野球ゲームの方は、画面という「箱」の中で小さい人が野球をやっているような感覚でした。
平面的な「絵」じゃなくて奥行き感のある「箱」という感じがきちんと出ていましたし、3Dの効果を利用しているという感じはありました。
ですが、両方とももう少し驚かせるようなポイントがないと、このためだけにTVを買い換えたり、2D専用TVとの価格差が大きいのにこちらを選ぶ人というのは
あまりいない気がします。
映画とかではもっと効果があるのかもしれません。
まあ、SONYはコンテンツホルダーですし、そこら辺は上手くやってくれることを期待したいと思います。
SHARPブース
SHARPでは携帯のサブディスプレイ等の用途のメモリ液晶の展示がありました。
メモリ液晶とは、各画素に点灯データを保持することによって、書き換え時以外での消費電力をかなり減らした液晶のようです。
これならば消費電力が少ないため、バッテリーの持続時間を犠牲にすることなくサブディスプレイを使えるという訳です。
また、かなり見やすかったので、もしかすると、電子ペーパ用途を狙っているのかもしれません。
あんまり時間が無く聞けませんでした。
そして次にLEDバックライト搭載モデルのAQUOSが展示されていました。
特に今までのバックライトと差があるようには思えませんでしたし、光の拡散ムラも分かりませんでした。
三菱電機
スケーラブル有機ELディスプレイなるものが展示されていました。
三菱電機は競馬場等のオーロラビジョン*2に強いですから、
有機ELをその分野へ応用していく方向を模索しているのではないかなと思いました。
Panasonic
PanasonicではFull HD 3DTVを見てきました。
申し訳ないのですが視聴室は撮影禁止だったので写真がないのですが、
今までの横方向の解像度を半分に圧縮して両目分の情報を1080*1980に収める方式ではなく、
1080*1980*2chで3Dを再生するというシステムでした。
ちなみに片目につき60fpsで両目分を交互に表示(フレームシーケンシャル)するので、パネルには
120fps以上を表示できる能力が要求されるわけです。
その所為なのか元々Panasonicがプラズマに強いからなのか大画面だったからなのかは定かではありませんが、
PDPでの3D表示でした。
ちなみに2社ともメガネが必要なアクティブシャッター方式*3だと思われます。(Panasonicは書いてあったので間違いないと思います。)
これは直流送電の展示の写真です。
PCなどの直流駆動機器が増えているため、まとめて直流に変換して供給した方がAC-DC変換の効率の観点や、
太陽電池、燃料電池などの直流電源の普及に際していいのではないかという事の模様です。
東芝
CELL REGZAの展示がありました。
初めて聞いたときは「なんでCELLなんて無理して積んだんだろ・・」と思ったのですが、
見てみて納得です。
放送のデコード以外にも超解像技術やその他諸々の為にCELLは使われてますし、
3DTVの展示もあり、2D映像に比べ情報量の多い3D画像を処理するのにCELLの処理能力を活用しているのではないかと思います。
私が見た限りSONY、Panasonic、東芝の3社が3DTVを展示していましたが、動的なメニュー表示をしていたのは東芝だけだったように思います。
富士通
富士通は最近話題となった世界最速のCPU「SPARC64 VIIIfx」などを展示していました。
他にも窒化ガリウムを使った電源用高速スイッチング素子など、コンシューマ向けではないにせよ興味深い技術が展示されていました。
SPARC64 VIIIfxのウェハが見られたのは個人的にとても嬉しかったです。
最後に
今年はどのブースも「エコ」を押し出した物が去年に比べ増えていたという印象を受けました。
高画質や高音質の高性能化による付加価値の増加だけでなく、エコポイント関連の影響なのか、
そういった面での付加価値を向上していこうという戦略なのではないかなと思いました。
今回は交通事情もありましてメッセには1時間20分程度しか居ることが出来ず、部品メーカーの多い7・8ホールは
ほとんど見ることができませんでした。
ですがこのレポをみて何となくでも雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。
また、ココで紹介したほかにも様々な企業が様々な展示をしています。
「百聞は一見にしかず」ですし、行ってみると色々と新たな発見があります。
CEATECは来年もあるでしょうから、興味を持ったらぜひ来年行かれてみてはいかがでしょうか。