SF雑考:栗まんじゅう問題について考えてみる
どもども。
久しぶりにSF雑考を書こうと思います。
今日のテーマは「栗まんじゅう問題」です。
意味がわからない方もいるかもしれませんが、
これはドラえもんの「バイバイン」の回で増えすぎてしまった栗まんじゅうを宇宙に捨ててしまった事から宇宙が栗まんじゅうに埋め尽くされる可能性はあるかないかという、何ともくだらない問題です。
では、これについて真面目に考えてみましょう。
まず、バイバインの性質について整理しましょう。
バイバインというのは、物体にかけると5分ごとにそれが二つに分かれて増えていくと言う物です。
つまり、5分で2個、10分で4個・・・30分で64個、と言った具合です。
ただ、かけた物体を食べると増殖が止まる描写があります。
なので、おそらく、
・形が崩れると増殖が止まる。
・消化などでほかの物質に変わると止まる。
のどちらかだと思われます。
また、このバイバインにはもう一つ問題点があります。
それは「質量保存の法則」です。
中2で習う「物体の質量は化学変化の前後で変化しない」と言うやつです。
バイバインはこの法則を無視しています。
そこで考えられるのが
・どこかから物質を持ってきてまんじゅうを合成している。
・実は体積は同じだが重さは2分の1になっている。
・これを考慮しない22世紀の技術がある。(無理矢理ですが)
といった考え方です。
もし、最初のどこかから物質を持ってきてまんじゅうを合成しているという「まんじゅう合成説」が正しければ、物質がなくなるまで増えますが、物質が供給できなくなれば増殖が止まるので、
宇宙を覆い尽くす前に増殖が止まるでしょう。
重さが2分の1になる説だと、結局重さは最初のまんじゅう1個分のままなので、
何らかの方法で密度が下がる必要があるために最初の条件の
・形が崩れると増殖が止まる
に引っかかり増殖が止まります。
また、
・消化などでほかの物質に変わると止まる。
の条件には引っかからないので
この場合はかなり増殖すると思いますが、
密度がものすごく下がるので倍になるとかそういうレベルではなくなります。
22世紀の技術説の場合考えられるのは、
・まんじゅう同士が引力を持ち合い、ブラックホール化する。
これはブラックホールになった時点で最初の形が変化or物質が変化の条件を満たしていないので、
おそらく引力が出てきてまんじゅうがつぶれる様になるか、ブラックホール化した時点で止まります。
といった感じで、
結論としては
栗まんじゅうで宇宙が埋まることはない
って事ですかね。
実はほかにも、
・宇宙空間に出たときに気圧差で破裂
・・・・等々、様々な説があります。
皆さんも、身近なところの不思議を真面目に考えてみると面白いのではないでしょうか・・・・