マニア雑考

CPUの設計をしたりしている事で分かるかもしれませんが、私はコンピュータアーキテクチャマニアであります。

その他にもアナログシンセなんかを作ろうとしたりしていましたが、両方ともどんな機能が必要か?とか、どういう構成にするべきか?と考えている時が一番楽しいなぁと、ある時ふと考えました。
さて、コンピュータアーキテクチャ、アナログシンセ、この2つの共通項って何だろうなと思って考えましたが、結局は両方ともコンピュータ*1だなぁとその時は納得しました。しかし、また別の時に鉄道マニアの中の分類に「路線図マニア」というのがあると聞いて「システムマニア」というキーワードが浮かびました。

システムマニアって何さ

先に述べた2つと路線図マニアの共通項は「興味の対象が「システム」であること」だと思うのです。
鉄道マニアでも例えば車窓から見える景色がいいとか、そういう人もいますし、航空機とかならフォルムがいいとか、そういうところに惹かれる人もいるわけです。

しかし、「興味が「システム」である人」というのは、何にせよ、様々な歯車が絶妙に咬み合って大きな物体を整然と構成し動作している所が面白いと思っているわけです。コンピュータアーキテクチャでいえばそのアーキテクチャ上でプログラムが理路整然と動作していることなどが該当するでしょうし、シンセであれば音色が変化していくところといったところでしょうか。また、路線図マニアであれば乗り継ぎを考慮したダイヤ設定とかそういう所になるのではないでしょうか。

結構居そうなシステムマニア

全く違う物のマニアをやっていても、こういう本質的な部分でくくると、意外と同じ方向を向いている人は居るのではないでしょうか。大きなシステムを作り上げることが目標であると言えなくもない工業系の大半のジャンルにはシステムマニアが存在すると思います。

言い過ぎかもしれませんが、比較的シンプルな仕組みで社会が回ってしまうということが面白くて経済を勉強している、といったような人もシステムマニアと言えるでしょう。
システムの複雑さ、あるいはシンプルさとそれがエレガントに動くこと。簡単そうで簡単でない、そんなところが面白くて、私はシステムマニアをやっているのかなと思う今日この頃なのでした。

*1:アナログシンセも波形加工専門のアナログコンピュータと考えられると思います