富士通のSPARC

学校へ行ったら諸氏から富士通の世界最速CPUのお話を聞いたので、
家に帰って調べてみたら、SPARC64で実現したようですな。
SPARCアーキテクチャは結構風変わりで面白いと私は思ってます。(ちょっとだけ調べた)
OracleのCEOが「Sunの買収後はSPARCに力を入れる」旨の発言をしたのは、
今現在もSunが発売しているSPARC64搭載のコンピュータ群に力を入れていくとか、そういう趣旨なんでしょうかね。
SPARCの大本であるSunが買収されるのに、SPARCが世界最速になったというのは何とも皮肉な気がします。
ちなみに128GFLOPSだそうで。
TOP500の2008年11月版を見ると、
スパコン世界Top3は
1位:ロスアラモス国立研究所/CellとOpteron/129600コア/ピーク時1456.70TFlops
2位:オークリッジ国立研究所/Opteron/150152コア/ピーク時1381.40TFlops
3位:NASA アドバンストスーパコンピューティング部門/Xeon/51200コア/ピーク時608.83TFlops
だそうです。
1位が1456.7TFlopsな訳ですが、
今度の富士通のCPUの128GFlopsで単純にそれを割ると、
1456700GFlops/128GFlops=約11380
となるので、11380個のCPUで最速機の性能と互角になる
ってことですかねえ。(単純にそうはいかないでしょうけどね。当然他の部分や全体を統括していく部分の性能が問われるわけですし。)
まあ1CPU=8コアなので、コア数は×8で91040個って事になりますな。それでも最速機38000個程度少ないわけですから、
1コアあたりの性能も良い感じなのかもしれません。
ちなみに国内Top3は
1位(世界27位):東大情報基盤センター/Opteron/12288コア/ピーク時113.05TFlops
2位(世界29位);東工大学術国際情報センター/Opteron・ClearSpeed/30976コア/ピーク時161.82TFlops
3位(世界32位):筑大計算科学研究センター/Opteron/10000コア/ピーク時92.00TFlops
だそうです。
こうやって見ると、Opteronの強さが分かりますな。
さらにアメリカは研究機関が、日本は国立大が強いというのも面白いかと思います。
ちなみにSPARC系でTOP500に入っているのは、
221位:JAXA/SPARC64 VII/2048コア/ピーク時20.64TFlops
だけのようです。
このJAXAスパコンはまあ国内なわけだし当然といえば当然ですが、
富士通が受注したスパコンで、SPARC自体の本家のSunはx86スパコンが主なようです。
今回の富士通のCPUは2010年の理研スパコンに採用されそうとか。
2010年にTOP500でどこら辺に入れるのか、実に興味深いところです。