ドークボット・NICTレポート。

2008年7月26日に行われたNICT施設一般公開と、
ドークボット BAZARへ行ってきました。
そのときの写真を交えながら少しレポートを書きます。

NICTとは??

情報通信研究機構」の略で、情報・通信の分野の研究をしている研究機関です。
年に1度、施設の公開をしています。
日本標準時を決めているのはこのNICTで、さらに電波時計の電波を送信しているのもNICTです。

展示をかなりかいつまんで紹介

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情報通信研究機構前」でバスを降りてほんの少し歩くとこの看板が。
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そしてこれが建物。周りにあまり高い建物が無いのもあって大きく見えます(実際に大きいのですが)。
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日本標準時を作っている装置群。反対側にも装置群がありました。
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原子時計の精度の実績とこれからの目標。
凄まじい精度です。
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ゲート長30nmのミリ波トランジスタ
衛星などで使う高い周波数を用いる通信装置を作るためにも超高速かつ低電圧で動作するトランジスタは重要なのです。
写真の黒い蝶のような形の物一個一個がトランジスタ、後ろの文字は新聞の記事。
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宇宙の磁気嵐などを予測する「宇宙天気予報」の展示の所にあった、
地磁気で発電する展示です。きちんと検流計が振れて、原理は分かっていても面白いなぁと思いました。
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自動翻訳機です。丁寧に発音よく話してあげれば普通に使えるレベルまで来ています。
自動翻訳機が完成するのはもっと先の話だと思っていたけど、これを見る限りかなり実用的な物がそう遠くないうちに発売される気がしました。
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サイレンに災害情報などを重畳してしまおうという研究。確かに便利かも。
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これはNICTや協力してもらっている研究機関に来ているサイバー攻撃が、
どこの国から来た物なのかを表示するという展示でした。
原理はさほど難しくなく、通常使わないポート(通信に使う共通の番号。Webページを見るHTTPは80番など、用途によって番号が決められています。)
にパケットが来たのを検出するという仕掛けだそうです。
見てもらえば分かると思いますが、中国からの攻撃が多いようです。
研究員の方がおっしゃるには、中国は古いパソコンが多いので、ウイルスなどに感染しやすく、
結果として攻撃をするPCが多いのではとのことでした。


このほかにもいっぱいありましたが、とりあえず雰囲気は分かっていただけたかと。

ドークボット BAZAR

「電気で変なことをする人たちの集まり」だそうです。
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この「ヨコハマEIZONE」の中のイベントとして開催されていました。
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高エネルギー技術研究室様のテスラコイル
新型だそうですが、当日、半導体が焼損してしまい、デモは中止とのこと。
(上が旧型、下が新型。)
強電系の宿命ですな・・・
他にも色々と楽しいイベントだったのですが、
会場が暗くてどれもあまり綺麗に撮れていないので
レポートはここまでって事にします。(いないと思いますが、期待していた人がいたらごめんなさい)
でもって、ドークボットに参加して思ったのが、
電気系DIYの世界とメディアアートの世界が接近しているのだなぁというう事でした。
4月にあったMake: Tokyo Meetingは、
DIY的雰囲気の強いイベントでしたが、このドークボットはどちらかというと
アート寄りかなぁと思ったりしました。
なぜこの2つが接近しているかと言えばそれは間違いなく、
マイコンを使うことの敷居が、Arduinoなどの比較的簡単に使えるプラットフォームの登場で
大きく下がった事によると思います。
マイコンを普通に(Arduino等を使わずに)使おうとすると、
まず書き込み器を作って・・・
というステップから始める必要があるために、
実際に自分が作りたい物を作るまでの時間が結構かかる上に、
専門的な知識も必要になってきます。
それが、Arduinoなどのプラットフォームによって、
最初の準備のステップを飛ばして、
最初から自分の作りたい物を作れるというのは
アートの世界から見るとかなり敷居を下げたのではないでしょうか。
まぁ、電気でものづくりするのは楽しいと思っている人が増えたなら良いんじゃないでしょうか。
美術は専門じゃないのであまり何とも言えないですし。
ま、そんなこんなの7月26日でした。