さらに話題は続く

どうも、一昨日の記事の反響が大きかったので
また書いてみようかと。
(ネタが思いつかない、ともいう)
有害サイト規制をするというお話ですが、
そもそも規制しきれるのでしょうか。
キーワードを指定して規制をかけるような方法は
国全体でとると必要な情報まで阻害される可能性が大きいでしょうし、
これでは中国の「天安門事件」に対する検閲と同様でありましょう。
(ご存じない方は中国の検索エンジンで「天安門事件」と検索してみていただければよいかと)
また、ブラックリストの逆である、
認可されたサイトのみを閲覧可能にする「ホワイトリスト」方式もありますが、
これではもう「Internet」とは言えないでしょう。
WWWの世界に規制をかけるというのは
海に仕切りを作るような物でして、
世界に広がる大海があるにもかかわらず
それをわざわざ仕切って
その小さな一部だけを泳げるようにするといっているのも同然なわけです。
しかし海は広いですから、
どこに抜け穴があるか解りません。
おそらく安易に規制しても抜け穴を見つけ出されておしまいでしょう。
だからといってベルリンの壁のように強固にしたとき、
それはもう「情報の大海」ではなくなり、価値を失ってしまいます。
決して私は「規制するな」というつもりはありません。
良く議論せずに規制するのは意味がないし、かえってデメリットが大きくなる可能性をはらんでいるのではないかといっているわけです。

メディアとその教育について

今まではTV、ラジオ、新聞等に代表されるように
少数が多くに向けて情報を発信するメディアが中心だったのに対して、
インターネットは気軽に情報を発信することができます。(責任は持つべきなのは当然でありますが)
たとえば、一昨日の「センセイ方は解っちゃいない」ってことを
一高校生である私が書いて世界へ向けて発信することが容易にできるわけです。
このように、個人が情報を発信していくメディアの事を
CGM(Consumer Generated Media)というのですが、
このCGMの類がいきなり普及しちゃったから
法が追いついていなくて「がんばって適応しよう」
という話をするべきなのですが、どうもその方向がずれているのが現況のように見えます。
さて、漢字やひらがなの読み書きを学校で教えるのは、
本や新聞が読めたり、手紙や文が書けるようにするためですよね?(これ以外にもあるでしょうけれど)
この本や新聞、手紙や文こそ「メディア」ですよね。
つまりメディアを利用できるようにするためにそういうことをするわけです。
しかし、CGMという、新しく、新聞や本よりも個人に近いメディアを使うための
教育はあまりなされないどころか、
それを使うためのツールの一つである携帯電話は「小中学生に持たせるのは好ましくない」とされてしまっているわけです。
あまりに使い過ぎることによる弊害も確かにあるでしょうが、
これからこのようなCGMが駆逐されてまたテレビの様なタイプの
メディアが主流になるってことはおそらく無いでしょう。
「歌は世につれ、世は歌につれ」と言うように
「メディアは世につれ、世はメディアにつれ」であると思います。
「今よりIT機器がなかった昔はよかった」ではダメなのです。
「IT機器がなかった昔はこれで大丈夫だった、だが今はIT機器がある、そしてこんな課題が生まれた。
だからこういう手法でIT機器・社会の課題点を克服しつつ、IT機器・社会の恩恵を最大限に受けられる努力をしよう」
でなければならないと思います。(IT機器・社会は「携帯・携帯社会」「ネット・ネット社会」等適宜読み替えていただければと)
この新しいメディアに適応する努力を「好ましくない」という言葉で片付け、
ろくに基礎知識の教育をしていないのに、
IT機器・社会が悪いというような言い方はおかしいでしょう・・
英語も確かに世界に通用する人材を作るには重要ですが、
同じくらいこのCGMと呼ばれるメディアなど様々なメディア(=マルチメディア)の活用力を付けることも大事だと思います。
それなのに今の状況は活用力を付ける機会を奪い取っているも同然だと思うのですがね・・・
政府関係のページを少し見る限り、
情報系は高等教育からがメインのようですが、
メディアの読み書きという事項に関わるのですから、
これは小中学生からやるべきだと思うのです。

最後に

これも全部読んじゃったりした人がいたらどうもありがとうございます。
ちなみに少しこの文章を変えれば理系全般についての話にもなりますが、
それはおそらく書かないと思います・・
まぁ、有権者でない私でも細々とこんなところで意見を発表することによって
見てくださっている方々に考える機会を提供できたなら十分に意義があるだろうと思い、
書いている次第でございます。
一昨日の文末の繰り返しになりますが、是非、これからの情報化社会へどのように適応していくべきか、
皆様なりの意見をお持ちになっていただければ幸いでございます。